急速に発展するバンコクで、若者や高感度なタイ人の間で流行っているトレンドが懐古(レトロ)趣味です。
今の都会のバンコクからは想像できないけど、ほんの20数年前まで、一般市民の家はエアコンでなく扇風機で、町はタクシーでなくトゥクトゥク、路地にはいるとトタン屋根の家の前に、どうかするとおじさんが裸足で歩いてたりと「古い町」の原風景があったのでした。今ではそういう場所は少なくなり、代わりにそうした古き良きバンコクを懐かしむことをコンセプトにした商業施設をときどき見かけます。
さて、パラゴンに入ってる、携帯&インターネット会社Trueによるネット・カフェ。巨大な電光掲示板風パラパラ看板オブジェが目をひくデザイン・カフェです。
パッと見、ウルトラ・クールな全く現代風な店舗です。しかし実際に店内に入ってみると、まるで「昔あった電気器具問屋の倉庫」のような、レトロなフレーバーが随所にちりばめているのを感じるのは私だけでしょうか。ウッド・フローリングにウッド・シェルフ、革張りソファに座ってコーヒーを飲んでると、まるでタイムマシンで移動中のような感覚を覚えます。
トンローにある高感度商業施設「H1」を設計したタイ人建築家Duangrit Bunnagがデザインしたそれは、両極端なセンスを絶妙なバランスで表現した、まさにバンコクのここに来ないと味わえないカフェなわけです。
コーヒー一飲まなくても自由に出入りできます。パラゴンに来たらまずここに。

